※この記事は、「Writer（Microsoft Word互換）」と「Spreadsheets（Microsoft Excel互換）」が使用可能なPersonal Editionのレビューです。
管理人は、２年ほど前からMicrosoft Officeの互換ソフトとして有名なWPS Office 2 を使用しています。この記事では、WPS Office を２年間使用した感想をお伝えします。
はじめに
WPS Office 2（旧KingOffice）とは
WPS Office 2 は、キングソフト株式会社が提供する有料のMicrosoft Office 互換スイートソフトです。キングソフト株式会社は、中国の金山軟件（Kingsoft Corporation Limited）とのジョイントベンチャーとして設立されました。
元は中国のソフトの為、安全性に懸念の声が上がることがあります。ただし、キングソフト公式のブログ記事を確認すると、「本のお客様から頂く個人情報などは、すべて日本において厳重な管理下にあるので、情報が中国に流れる、などということは全くの事実無根の話なのです」との記述があります。
管理人の環境でも、WPS Office を約２年間使用していますが、特に情報漏洩などは無いように感じます（個人で確認できる範囲）
WPS Office 2 のパッケージとエディション
管理人は「ダウンロード版」ではなく、パッケージ版の「WPS Office 2 Personal Edition」を購入しました。
時期によって価格が1,000円ほど変動することがあります。
エディション
WPS Office 2 のエディションは下記のとおりです（2025年5月3日時点）
- WPS Office Personal Edition（3,064円）
→「Writer」「Spreadsheets」「WPS PDF（閲覧専用）」の３ソフト - WPS Office Standard Edition（4,400円）
→「Writer」「Spreadsheets」「Presentation」「WPS PDF（閲覧専用）」の４ソフト - WPS Office PDF Plus（9,480円）
→「Writer」「Spreadsheets」「Presentation」「WPS PDF（閲覧＆編集対応）」の４ソフト
※カッコ内の価格は、Amazonでの販売価格を記事筆記時点に確認したものです。
Writer ≒ Microsoft Word
Spreadsheets ≒ Microsoft Excel
Presentation ≒ Microsoft PowerPoint
パッケージと同梱物
WPS Office 2 のパッケージと同梱物です。
同梱物
- インストールディスク ×1
- シリアル番号カード ×1
- インストール案内 ×1
- 紹介キャンペーンチラシ ×1
インストールディスクは付属していますが、キングソフトの公式サイトより別途インストーラーファイルをダウンロードてきます（CD・DVDドライブの無いPCの場合でも問題ありません）
使用感想
この章では、WPS Office2の感想をお伝えします。
Microsoft Office との互換性は基本的に問題なし
管理人は一般家庭でWordやExcelを少々利用する程度ですが、MS Office との互換性は特に問題有りません（レイアウト崩れなども特に有りませんでした）
特に、WPS Spreadsheets は無料のOffice互換ソフトでは機能しない「テーブル」も、不具合なく使用できています。
ただし、記憶によると ごく一部のファイルではレイアウトが崩れることもありました。
動作は非常に安定（MS Office よりも…）
WPS Office の動作は、非常に安定しています。
管理人の環境では、Microsoft Office よりも動作が安定している印象です（機能面の多さも影響しているのかもしれません）
また、個人的に良いと感じているのは「WPS PDF（ビューアー）」です。シンプル且つ直感的な操作で使用可能・また、動作が安定しています（WPS PDFを使用する目的だけでも元が取れるかもしれません）
ライセンス管理が簡単（ライセンス移行・PCクリーンインストールが安心）
WPS Office は、昔ながらのCDキー（長い文字列）でオンラインアクティベーションを行うタイプの製品です。このような製品は、「〇〇回までアクティベーションが可能、それ以降はサポートへの連絡が必要」といったことが多いですが、WPS Officeは[ユーザー登録]を行うことで、1台ずつ製品の紐付け解除などができます。
※ユーザー登録には「既存のメールアドレス」などの情報が必要です。
管理人はよくPCの移行やWindowsのクリーンインストールを行うため、この機能は非常に有り難いです。
マクロ・VBAなど
主にWPS Spreadsheets（Excel互換）で使用すると考えられるマクロ・VBAですが、Gold EditionやPlatinum Edition でのみ使用できるとのことです。管理人はPersonal Edition を使用中のため、評価はできかねます。
公式サポートを確認すると、VBA機能のサポートを既に終了している様子です。
最後に
管理人は約2年間、WPS Office を日常的に使用していますが、これまでに互換性の問題や不備、セキュリティ上の不安や情報漏洩と感じられる事象には遭遇していません。
Microsoft Office の代替として、コストを抑えつつ必要十分な機能を求める方には、WPS Office は十分に検討の価値がある製品だと感じています。
導入を検討されている方の参考になれば幸いです。
